携帯トイレは何個必要?断水を経験した5人家族が計算してみた

携帯トイレは何個必要?断水に備える携帯トイレと家族のイラスト 防災

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台風で停電して、水が出なくなりました。

トイレが流せません。

そんなとき、どうしますか。

浴槽に水をためてあれば、短い断水なら足ります。

わが家も、それで乗り切ったことがあります。

でも、断水が長引いたらどうでしょうか。

地震のあとは、そもそも流せないこともあります。

この記事では、携帯トイレが何個必要かを計算します。

この記事を書いた人:元消防士のたるぅ〜
消防士として10年勤務(救急・警防・救助)。
現在は3児(小3・小1・年長)を育てる沖縄のパパ。
現場で見てきた経験をもとに
家庭でできる防災を発信しています。

結論:携帯トイレは「5回 × 人数 × 3日」が最低ライン

先に結論をお伝えします。

携帯トイレの目安は、1人1日5回です。

最低3日分、できれば7日分を備えましょう。

神奈川県が、この目安を示しています。

わが家は5人家族なので、3日分で75回分になります。

数字にすると、驚きますよね。

では、なぜ携帯トイレが必要なのでしょうか。

浴槽の水で足りるのは、短い断水のときだけだからです。

【この記事の結論】

  • 目安は1人1日5回。最低3日分、できれば7日分
  • 5人家族なら3日で75回分、7日で175回分
  • 子どもがいる家庭は、この数を最低ラインとして多めに
  • 浴槽の水は、地震のあとは流す前に確認が必要
  • わが家はコストコで100回分を購入。3日分は確保できました

台風で断水したとき、わが家はどうだったか

実際に経験した話からお伝えします。

結論から言うと、備えていた水で足りました。

用意していたのは4つです。

浴槽にためた水、20リットルのポリタンク、保冷剤、凍らせたペットボトルです。

保冷剤は、キャンプ用のものを常備しています。

ロゴスの「倍速凍結・氷点下パック」という商品です。

もともとキャンプのために買いました。

キャンプで重宝するなら、災害時にも使えると考えています。

停電したら、クーラーボックスに移して使います。

クーラーボックスは、折りたためるソフトタイプです。

使わないときは畳めるので、賃貸でも置き場所に困りません。

わが家には、大きさの違うものが2つあります。

23リットルと、42リットルです。

ただし、保冷剤は溶けても水になりません。

だから、ペットボトルも一緒に凍らせています。

凍らせたペットボトルなら、溶けたあとも使えます。

飲み水にも、トイレを流す水にもなります。

暑さ対策と水の備えを、1本で兼ねられるのです。

現場の声
わが家は、キャンプ用の保冷剤を冷凍庫に常備しています。
それに加えて、ペットボトルも凍らせています。
保冷剤は冷やすため、ペットボトルは溶かして水にするためです。
役割が違うので、両方そろえています。
実際に、これで断水を乗り切れました。

停電したときの暑さ対策は、別の記事で詳しく解説しています。

ただし、正直にお伝えしなければなりません。

あのときの断水は、半日でした。

だから、そこまで苦労しなかったのです。

もし3日続いていたら、どうなっていたでしょうか。

浴槽の水で足りるとき、足りないとき

ここが、この記事で一番お伝えしたいことです。

浴槽の水で足りるのは、短い断水のときです。

わが家の半日の断水は、それで足りました。

足りなくなるのは、2つの場合です。

ひとつは、断水が長引いたときです。

もうひとつは、そもそも流してはいけないときです。

理由は、排水管にあります。

地震のあとは、排水管が壊れていることがあります。

気づかずに流すと、汚水があふれます。

神奈川県が、集合住宅での危険を指摘しています。

排水管の損傷に気づかず使うと、下の階で汚水があふれる恐れがある。

神奈川県は、そう注意を呼びかけています。

わが家も賃貸の集合住宅です。

下の階に汚水が流れ込むと考えると、背筋が寒くなります。

注意
地震のあとは、トイレを流す前に確認してください。
排水管が壊れていると、汚水があふれることがあります。
集合住宅では、下の階に流れ込む恐れもあります。
建物に被害がないか確かめてから使いましょう。
出典:神奈川県「はじめよう!もしものためにできること トイレのそなえ~災害時のトイレ問題~」(かなチャンTV・神奈川県公式)

もうひとつ、沖縄ならではの事情があります。

沖縄の断水は、停電が原因で起きることが多いのです。

停電でポンプが止まり、水が上がらなくなります。

那覇市も沖縄市も、公式に注意を呼びかけています。

つまり、水が戻る時期は停電次第です。

いつ復旧するか、自分では読めません。

その間、トイレを使わずに過ごすわけにはいきません。

水の備え方そのものは、別の記事にまとめています。

必要数を計算してみる(5人家族なら75回分)

では、実際に計算してみましょう。

計算式は「5回 × 家族の人数 × 日数」です。

1日の排泄は、1人5回が目安とされています。

わが家で計算すると、こうなります。

5回 × 5人 × 3日で、75回分です。

7日分なら、175回分です。

正直に言うと、この数字を見たとき固まりました。

そんなに要るのか、と思いました。

でも、1日25回と考えれば納得できます。

5人家族なら、それくらい使うのです。

【必要数の計算】

  • 計算式は「5回 × 家族の人数 × 日数」
  • 3人家族なら、3日で45回分
  • 4人家族なら、3日で60回分
  • 5人家族なら、3日で75回分

まずは、ご自身の家族の人数で計算してみてください。

子どもに携帯トイレを使わせられるのか

次に、子どもの話をします。

結論から言うと、使わせられると思います。

理由は、難しい操作がいらないからです。

便座にセットするタイプなら、いつもと同じ姿勢で使えます。

わが家は小3・小1・年長の3人です。

下の子でも、できそうだと思っています。

出典:神奈川県「はじめよう!もしものためにできること トイレのそなえ~携帯トイレの使い方~」(かなチャンTV・神奈川県公式)

もうひとつ、親として感じることがあります。

子どもは、新しい経験にときめくものです。

嫌がるどころか、面白がってやるかもしれません。

ただし、そこに落とし穴があります。

面白がって、使いすぎる可能性です。

現場の声
子どもは新しい経験にときめくと思います。
だから、興味を持ってできるのではないでしょうか。
逆に、数に限りがあるので使いすぎには注意が必要です。
わが家の3人なら、ありえる話だと思っています。

子どもに「我慢して」と言えますか

ここで、使いすぎへの対策をお伝えします。

答えは、多めに買っておくことです。

ルールで我慢させる方法は、選びません。

理由は、子どもには現実的に厳しいからです。

生理現象は、大人でも我慢しづらいものです。

それを子どもに求めるのは、無理があります。

では、我慢した先に何が起きるでしょうか。

困ることが3つあります。

ひとつ目は、衛生面です。

ふたつ目は、着替えが減ることです。

断水中は、洗濯ができません。

服の替えには限りがあります。

そして3つ目が、一番大きいと思っています。

自尊心が傷つくことです。

現場の声
トイレがないと、我慢して漏らす可能性があります。
衛生的にも悪いですし、衣服の数にも限りがあります。
そして一番は、自尊心が傷つくことだと思います。
子どもなら、なおさらです。

携帯トイレは、衛生のためだけの道具ではありません。

子どもの尊厳を守るための備えでもあります。

だから、目安の数より多めに持っておく。

これが、わが家の結論です。

これから買うなら、どう選ぶか

最後に、選び方をお伝えします。

その前に、正直な話をさせてください。

わが家は、コストコで携帯トイレを買いました。

「トイレスルー 非常用トイレバッグ」の50回分を2箱です。

買おうと思ったきっかけは、キャンプでした。

現場の声
トイレのない川原でキャンプをして、心底困ったことがあります。
どうしたかは書きませんが、あれ以来ずっと、携帯トイレは要ると思っています。
キャンプなら、最後は何とかなってしまいます。
でも、断水した集合住宅では、その手は使えません。

なお、川の近くで用を足すのは避けてください。

水を汚しますし、マナーの問題にもなります。

選ぶ基準は、3つあると考えています。

ひとつ目は、便座にセットできるかどうかです。

いつものトイレで使えると、子どもでも迷いません。

ふたつ目は、匂い対策があるかどうかです。

3つ目は、必要な数が入っているかどうかです。

先ほど計算した数を、思い出してください。

買う前に気になっていることも、正直に書きます。

匂いと、置き場所です。

使用済みのものを、どこに置けばいいのでしょうか。

冬場なら、室内でも問題ないと思います。

でも沖縄の夏に、室内へ置くのは抵抗があります。

一軒家なら可能かもしれません。

賃貸だと、ベランダが現実的でしょうか。

ただし、台風の最中はベランダに出られません。

ここは、正直まだ分かっていません。

それでも、置き場所がないからと備えないのは避けたいです。

まず確保して、置き方はあとから工夫しようと思っています。

注意
使用済みの携帯トイレは、置き場所に困ることがあります。
台風ではごみの収集も止まるため、数日分たまる可能性があります。
保管できる場所や期間は、製品の説明をご確認ください。
お住まいの自治体のごみの出し方も、あわせて確認してください。
ごみが出せるようになるまでの置き場所を、家族で決めておきましょう。

合わせて100回分です。

5人家族の3日分、75回分は確保できました。

ただし、7日分の175回分には届いていません。

まとめ:今日できるのは、計算することだけ

最後に、この記事のポイントをまとめます。

【まとめ】

  1. 目安は1人1日5回。最低3日分、できれば7日分
  2. 計算式は「5回 × 家族の人数 × 日数」。5人家族なら3日で75回分
  3. 浴槽の水で足りるのは短い断水まで。地震のあとは流す前に確認を
  4. 集合住宅では、下の階に汚水があふれる恐れがある
  5. 子どもは使える。ただし我慢させない分だけ多めに
  6. 選ぶ基準は、便座にセットできるか・匂い対策・入数

まずは家族の人数で、必要数を計算してみてください。

備えは、お金をかけないと始められないものではありません。

計算するだけなら、今すぐできます。

わが家も、7日分にはまだ届いていません。

同じところから、一緒に始めましょう。

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