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台風が近づいてスーパーに行ったら、棚が空っぽ。
沖縄に住んでいれば、一度は経験があるのではないでしょうか。
わが家も何度も、その光景を見てきました。
台風の買い出しは、何を買うかより「いつ買うか」で決まります。
この記事では、元消防士で3児の父の私が、わが家のリストを公開します。
公的な目安と、沖縄暮らしのリアルの両方をお伝えします。
消防士として10年勤務(救急・警防・救助)。
現在は3児(小3・小1・年長)を育てる沖縄のパパ。
現場で見てきた経験をもとに
家庭でできる防災を発信しています。
買い出しは「暴風警報の前」が正解
まず、一番大事なことをお伝えします。
買い出しは、暴風警報が出る前に済ませてください。
理由は、沖縄のスーパーは品切れが早いからです。
台風が接近すると、営業時間の短縮や臨時休業も起こります。
営業していても、パンやカップ麺は真っ先に消えます。
つまり「まだ大丈夫」と思った時点が、もう遅いのです。
目安は、台風の進路予報が出た日か、その翌日です。
暴風警報を待ってから動くと、選択肢がほとんど残りません。
私も一度、判断が遅れたことがあります。
前日の夕方にスーパーへ行ったら、パンの棚は空、カップ麺も残りわずかでした。
以来わが家は「進路に入ったら翌日には買い出し」と決めています。
慌てないための、たった一つのルールです。
【水】飲み水と生活用水は分けて考える
次は水です。ここは量の目安がはっきりしています。
飲み水は、1人1日3リットルが目安とされています。
農林水産省は、最低3日分、できれば1週間分を勧めています。
沖縄市も、風水害の備えとして3〜7日分を示しています。
沖縄県は、大規模災害時には1週間分が望ましいとしています。
わが家は5人家族なので、3日分でも45リットルです。
これを台風のたびに買うのは、正直つらい量です。
だから普段から、少しずつ置いておくのが現実的です。
そしてもう一つ、生活用水も忘れないでください。
トイレを流す水や、手を洗う水のことです。
これは買わなくても確保できます。浴槽に水をためるだけです。
沖縄市も、断水に備えて浴槽に水を張ることを勧めています。
わが家は台風が来る前に、必ず浴槽に水をためます。
アパートは停電で給水ポンプが止まると、水が出なくなることがあるからです。
子どもが3人いると、トイレの回数も多い。
この一手間で、かなり気持ちが楽になります。
【食料】停電でもガスは使えることが多い
食料選びには、沖縄ならではのコツがあります。
停電しても、ガスは使えることが多いという点です。
そのため、お湯さえ沸かせれば選択肢が広がります。
カップ麺やレトルト食品が、とても頼りになります。
農林水産省も、カセットコンロの用意を勧めています。
オール電化の家や、ガスも止まった場合に備えられます。
ただし、それでも用意してほしいものがあります。
火も電気も使わずに食べられるものです。
農林水産省は、災害当日の1日分としてこれを勧めています。
缶詰、アルファ化米、栄養補助食品などが挙げられています。
台風が最も荒れている数時間は、調理どころではありません。
そのとき手を伸ばせるものが、あると安心です。
そして子どもがいる家庭は、おやつも入れておきましょう。
停電で退屈な時間を、少しだけ楽にしてくれます。
わが家の定番は、カップ麺とレトルトカレーです。
子どもたちが好きなので、余っても普段の食事で消費できます。
買って捨てる備蓄ではなく、食べて回す備蓄。
これが続けるコツだと感じています。
【電気まわり】明かりと充電を確保する
停電への備えも、買い出しリストに入れましょう。
必要なのは、明かりと充電の2つです。
明かりは、火を使わないLEDライトを選んでください。
わが家はキャンプ用のランタンを、そのまま防災に使っています。
新しく買い足さなくていいので、費用もかかりません。
充電は、モバイルバッテリーを満タンにしておきます。
台風が近づいたら、スマホもフル充電にしましょう。
ここで、あえて乾電池式もそろえておくと安心です。
わが家は乾電池タイプの懐中電灯とラジオを用意しています。
理由は、充電式は電池が切れたら終わりだからです。
乾電池なら、その場で入れ替えればまた使えます。
停電が長引くほど、この差が効いてきます。
ラジオは、停電中の情報源としても頼りになります。
乾電池は、必ずサイズを確認してから買ってください。
懐中電灯とラジオで、必要なサイズが違うことがよくあります。
わが家がよく買うのは、単3と単4です。
この2つは見た目が似ていて、売り場でも隣同士に並んでいます。
急いでいると、つい取り違えてしまうのです。
台風前に本体を開けて、どちらが何本必要か確かめておきましょう。
停電時にろうそくを使うのは避けてください。
消防士時代、停電後の火災への注意喚起は定番でした。
倒れたり、子どもが触れたりして火事につながります。
明かりは必ず、火を使わないLEDライトを選びましょう。
夏の台風で停電したときは、暑さ対策も欠かせません。
体の冷やし方は、別の記事で詳しく解説しています。
【見落としがち】風呂に入れない日の備え
意外と忘れられているものがあります。
体を清潔に保つ道具と、暑さをしのぐ道具です。
断水すれば、当然お風呂には入れません。
停電で給水ポンプが止まっても、同じことが起こります。
そこで役に立つのが、ボディーシートです。
体を拭くだけですが、あるとないとでは気分が全く違います。
沖縄の夏は蒸し暑いので、汗をかいたままは特につらいものです。
子どもがいる家庭なら、なおさら必要になります。
暑さ対策には、冷感タオルや携帯用の扇風機も便利です。
わが家はバッテリー付きのファンを買い足しました。
停電中でも風を送れるので、蒸し暑さがかなり和らぎます。
実は買ったファンが、台風が過ぎた後に大活躍しています。
わが家のトイレにはエアコンがなく、夏に扉を閉めると暑くてたまりません。
そこで使ってみたら、これが快適でした。
防災グッズは、普段も使えるものを選ぶ。
そのほうが結局、長く続けられると実感しています。
冷感タオルや扇風機は、あくまで暑さをしのぐための道具です。
熱中症が疑われるときの手当とは分けて考えてください。
体を冷やすなら、首・脇の下・足の付け根を保冷剤などで冷やすのが効果的です。
詳しい方法は停電の暑さ対策の記事にまとめています。
【買い物以外】ガソリン満タンと窓の対策
買い出しと同じくらい大事なことがあります。
車のガソリンを満タンにしておくことです。
理由は2つあります。まず、給油が困難になるからです。
停電すればガソリンスタンドも動かなくなります。
もう一つは、車の重量が増えて横転しにくくなることです。
沖縄では、台風で車が横転する被害が実際に起きています。
そして窓の対策も、台風前にやっておきましょう。
飛散防止フィルムが理想ですが、直前は入手困難です。
その場合は、養生テープやカーテンで代用します。
寝る場所を窓から離すだけでも、けがの危険を減らせます。
窓対策の詳しいやり方は、台風対策の記事にまとめています。
現場で、窓ガラスが割れて部屋中が水浸しになった家を見たことがあります。
強い風で飛んできた物が、窓を突き破ったのです。
あの光景を見てから、わが家は台風前の窓の確認を欠かしません。
まとめ:台風の買い出しは「早めに動く」が9割
最後に、この記事のリストをまとめます。
- タイミング:暴風警報の前に。進路に入ったら翌日には動く
- 水:飲み水は1人1日3リットル、3日〜1週間分。生活用水は浴槽に
- 食料:カップ麺・レトルト(ガスは使えることが多い)+火も電気も不要な缶詰など
- 電気:LEDライト、モバイルバッテリー満充電、乾電池式の懐中電灯とラジオ
- 風呂に入れない日用:ボディーシート、冷感タオル、携帯扇風機
- 買い物以外:ガソリン満タン、窓の対策、家の周りの片付け
台風は「予測できる災害」です。準備の時間があるのが、他の災害との違いです。
わが家も毎回、完璧にできているわけではありません。
それでも「早めに動く」だけは、守るようにしています。
台風は予測できるからこそ、備える時間があります。
家全体の備えを見直したい方は、こちらの記事もどうぞ。


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