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台風で断水したら、水はどれくらい必要でしょうか。
ペットボトルを何本買えばいいのか、迷いませんか。
わが家は5人家族なので、この計算はいつも悩みの種です。
この記事では、必要な量と続けられる備え方をまとめます。
元消防士として、そして3児の父としての実感も交えてお伝えします。
消防士として10年勤務(救急・警防・救助)。
現在は3児(小3・小1・年長)を育てる沖縄のパパ。
現場で見てきた経験をもとに
家庭でできる防災を発信しています。
沖縄で必要な水は「1週間分」が目標
まず、量の目安からお伝えします。
沖縄では、1週間分の備蓄を目標にしてください。
これは私の意見ではなく、沖縄県が示している考え方です。
備蓄は3日分が基本、大規模災害時は1週間分が望ましいとされています。
沖縄市も、風水害への備えとして3〜7日分を示しています。
なぜ沖縄は、多めに持つ必要があるのでしょうか。
理由は、沖縄が離島の多い島しょ県だからです。
支援の人や物資は、本土から海を渡ってきます。
つまり、届くまでに時間がかかる前提で備えるのです。
消防士として現場に立っていた頃、備えの大切さを何度も感じました。
ただ、私自身が水の枯渇に直面したことはありません。
それでも想像はできます。
困るのは「なくなってから」ではなく、「あと少しで足りなくなる」と気づいた瞬間ではないでしょうか。
その焦りを家族に味わわせたくない。だから少し多めに備えています。
5人家族なら105リットル。この数字と向き合う
では、具体的に何リットル必要でしょうか。
飲み水の目安は、1人1日3リットルとされています。
わが家は5人家族なので、1日15リットルです。
3日分で45リットル、1週間分だと105リットルになります。
正直に言います。この数字を見たとき、私は固まりました。
2リットルのペットボトルなら、50本以上です。
台風のたびにこれを買い込むのは、現実的ではありません。
置き場所もありませんし、運ぶのも大変です。
だからこそ、考え方を変える必要があります。
一度にそろえるのではなく、普段から少しずつ持っておくのです。
飲み水は1人1日3リットルが目安です。
まず自分の家族の人数で計算してみてください。
5人家族なら1週間で105リットル。この数字を知ることが出発点です。
ただし、一度に買いそろえる必要はありません。
飲み水と生活用水は、分けて考える
ここで大切な考え方をお伝えします。
水は「飲み水」と「生活用水」に分けて考えてください。
理由は、必要な量も、確保の方法も違うからです。
飲み水は、料理や飲用に使う清潔な水です。
これはペットボトルなどで備える必要があります。
一方、生活用水はトイレを流す水や、手を洗う水です。
こちらは買わなくても確保できます。
浴槽に水をためておけばいいのです。
沖縄市も、断水に備えて浴槽の水張りを勧めています。
浴槽にためた水は、飲み水にはできません。生活用水として使ってください。
また、小さなお子さんがいる家庭では、浴槽の水による事故に注意が必要です。
浴室の扉に鍵をかけるなど、子どもが1人で入れない工夫をしましょう。
わが家は台風が来る前に、必ず浴槽に水をためます。
アパートは停電で給水ポンプが止まると、水が出なくなるからです。
子どもが3人いるとトイレの回数も多い。
この一手間で、かなり気持ちが楽になります。
なお、夏の停電では暑さ対策も欠かせません。
体の冷やし方は、別の記事にまとめています。
続けられる備え方は「使いながら備える」
では、飲み水はどう備えればいいのでしょうか。
答えは「ローリングストック」です。
普段飲む水を少し多めに買い、古いものから使います。
そして使った分を買い足す。それだけです。
農林水産省も、この方法を勧めています。
この方法の良いところは、期限切れが起きにくいことです。
防災用に買った水を、忘れたまま何年も置く。
これが一番もったいないパターンですよね。
普段から使えば、そのまま備蓄が回っていきます。
以前は「防災用」として別に保管していました。
でも結局、期限を切らしてしまうのです。
今は普段の水を多めに置くだけにしています。
特別なことをやめたら、かえって続くようになりました。
「届く仕組み」をつくると、備えが自動になる
もう一歩進んだ考え方をお伝えします。
備えを「仕組み」にすると、意識しなくても続きます。
たとえば、水が定期的に家に届く形にすることです。
宅配の水やウォーターサーバーが、これにあたります。
防災の観点で、これには2つの利点があります。
1つ目は、備蓄が自動的に積み上がることです。
台風前にあわてて買いに走る必要が減ります。
2つ目は、自分が動けない日でも水が届くことです。
仕事中かもしれない、体調が悪いかもしれない。
暴風で外に出られない日もあります。
そういう日でも、備えが途切れません。
消防士として多くの家庭を見てきて、気づいたことがあります。
備えの差を生むのは、意識の高さではありません。
「気づいたら備わっている仕組み」があるかどうかです。
意志の力に頼る備えは、いつか途切れてしまいます。
「水を減らす工夫」も、立派な備えです
ここまで、水をどう確保するかを書いてきました。
でも、もう一つ大事な視点があります。
使う水そのものを減らす工夫です。
節水できれば、同じ備蓄でも長く持ちます。
一番手軽なのが、食器にラップを巻く方法です。
お皿の上にラップを敷いて、その上に料理をのせます。
食べ終わったらラップを捨てるだけ。お皿は洗いません。
断水中は、食器洗いが大きな負担になります。
この方法なら、その水がまるごと不要になります。
紙皿や紙コップを備えておくのも同じ考え方です。
ウェットティッシュがあれば、手洗いの水も減らせます。
歯みがきは、コップ1杯の水でも十分できます。
わが家でも、台風のときに実際にやってみました。
すると長男が「パパ頭いいね」と感心してくれたのです。
正直、ちょっと嬉しくなりました。
防災の知識を子どもに伝えるのは、身構えると難しいものです。
でもこうやって、生活の中で自然に渡せることもあるのだと気づきました。
- 食器にラップを敷く(洗わずに捨てるだけ)
- 紙皿、紙コップを使う
- ウェットティッシュで手や体を拭く
- 歯みがきはコップ1杯の水で
台風前の買い出しでは、ラップとウェットティッシュも忘れずに。どちらも普段使いできるので、無駄になりません。
自分の地域で使えるサービスを確認しよう
ここで、沖縄ならではの注意点があります。
水の宅配は、地域によって使えるサービスが違います。
沖縄には、地元密着の水屋さんが各地にあります。
価格が安く、配達も早いことが多いのが魅力です。
まずは、自分の住む地域で何が使えるか調べてみてください。
ただし、業者によって配達エリアには差があります。
本島北部や離島は、対象外になっている場合もあります。
その場合は、全国対応のサービスも選択肢になります。
たとえばプレミアムウォーターは、沖縄本島に配送しています。
石垣地域と宮古島地域も配送エリアです。
一方、それ以外の沖縄県の離島は対象外とされています。
本土向けの情報は、そのまま沖縄に当てはまりません。
沖縄では選べる機種やプランが限られる場合があります。
また、契約に最低利用期間が設けられていることも多く、途中でやめると解除料が発生します。
申し込む前に、必ず公式サイトで沖縄の条件を確認してください。
(本記事の料金・エリア・プラン条件は2026年8月時点の情報です)
まとめ:数字を知って、仕組みにする
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 沖縄の目標は1週間分。飲み水は1人1日3リットル
- 飲み水と生活用水を分ける。生活用水は浴槽の水で確保
- 一度にそろえず、使いながら備える(ローリングストック)
- 使う水を減らす工夫も備え(食器にラップ、紙皿、ウェットティッシュ)
- 定期的に届く仕組みにすると、備えが自動で続く
- 使えるサービスは地域で違う。自分の住所で確認を
まずは家族の人数で必要な量を計算してみてください。そこから始まります。
わが家も、いきなり105リットルを用意したわけではありません。
普段の水を少し多めにする。そこから始めました。
完璧を目指すより、続けられる形にするのが大切だと思います。
家全体の備えを点検したい方は、こちらの記事もどうぞ。


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