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「防災が大事なのはわかっている。でも、何から手をつければ…」
そんな方にこそ、9月1日の「防災の日」を使ってほしいのです。
年に1回、この日だけは家の備えを点検する。
それだけで、わが家の防災力は大きく変わります。
この記事では、元消防士の私が家庭でやっている点検項目を、チェックリスト形式でまとめました。
どれも特別な道具はいらず、今日から始められるものです。
この記事を書いた人:元消防士のたるぅ〜
消防士として10年勤務(救急・警防・救助)。
現在は3児(小3・小1・年長)を育てる沖縄のパパ。
現場で見てきた経験をもとに
家庭でできる防災を発信しています。
防災の日とは?9月1日である理由
まず、防災の日について簡単に説明します。
防災の日は、毎年9月1日と定められた「備えを見直す日」です。
由来は、1923年(大正12年)9月1日に起きた関東大震災です。
10万人を超える方が亡くなった、日本史上最悪級の災害でした。
この教訓を忘れないため、1960年に国が制定しました。
もうひとつ、9月1日ごろは「二百十日」にもあたります。
二百十日とは、昔から台風が来やすいとされてきた時期のことです。
つまり防災の日は、地震と台風の両方を意識する日なのです。
沖縄に住む私たちにとって、9月はまさに台風シーズンの真っただ中。
備えを見直すには、これ以上ないタイミングだと思います。
なお、9月1日を含む8月30日〜9月5日は「防災週間」とされています。
1日で終わらなくても、この1週間で少しずつ進めれば大丈夫です。
現場の声
消防士時代、防災週間には訓練や広報活動がありました。
そこで毎年感じたのは「点検の習慣がある家庭は強い」ということです。
備えは一度そろえて終わりではなく、年1回の見直しで生きたものになります。
チェック1:水と食料は「沖縄は1週間分」を目指す
最初に点検してほしいのは、水と食料です。
目安は基本が3日分、そして沖縄では1週間分です。
これは私の意見ではなく、沖縄県の公式な考え方です。
沖縄県のホームページには、こう書かれています。
備蓄は3日分が基本、大規模災害時は1週間分が望ましい、と。
なぜ沖縄は、他県より多めに持つ必要があるのでしょうか。
理由は、沖縄が離島の多い島しょ県だからです。
大きな災害のとき、支援の人や物資は本土から海を渡ってきます。
沖縄県自身も、県外からの支援が不可欠だと計画に明記しています。
つまり、応援が届くまでに時間がかかる前提で備えるのです。
これは本土のブログには書けない、沖縄暮らしのリアルだと思います。
水の量は、1人1日3リットルが目安とされています。
わが家は5人家族なので、1週間分だと105リットルにもなります。
数字にすると「そんなに?」と驚きますよね。
でも、一度に全部そろえる必要はありません。
おすすめは「ローリングストック」という方法です。
普段食べるレトルトやカップ麺を少し多めに買い置きします。
古いものから食べて、食べた分を買い足す。それだけです。
いつもの買い物の延長で、備蓄が自然に回っていきます。
水も同じ考え方が使えます。
わが家では、ウォーターサーバーのボトルを少し多めに置いています。
普段の飲み水がそのまま備蓄になるので、無理なく続けられます。
ペットボトルの箱買いでも、もちろん構いません。
大切なのは「使いながら備える」を仕組みにすることです。
注意
沖縄の「1週間分」は、あくまで大規模災害を想定した目標です。
まずは3日分から始めて、少しずつ1週間分へ増やしていけば大丈夫です。
完璧を目指して疲れるより、続けられる形にするのが一番です。
現場の声
沖縄では、台風前のスーパーからパンやカップ麺が一気に消えます。
私は何度も経験しました。
直前に慌てて買いに走るより、普段から少し多めに持っておく。
これが沖縄暮らしの正解だと思っています。
チェック2:賞味期限と「子どもの成長」を確認する
すでに備蓄がある家庭は、中身の点検をしましょう。
見るポイントは、賞味期限と「家族の変化」です。
賞味期限切れは、備蓄あるあるの代表です。
防災の日を「年1回の入れ替え日」と決めてしまいましょう。
そしてもうひとつ、子育て家庭ならではの点検があります。
子どもの成長に、備えが追いついているかです。
去年のオムツやミルクは、もう必要ないかもしれません。
逆に、食べる量は年々増えていきます。
わが家も小3・小1・年長と、食べる量が毎年変わります。
服や靴のサイズも同じです。年1回の見直しがちょうどいいのです。
ここがポイント
備蓄の点検は「期限」と「家族の変化」の2つの目で見ましょう。
特に子どもがいる家庭は、去年の備えが今年も合うとは限りません。
防災の日を「わが家の棚卸しの日」にするのがおすすめです。
チェック3:家の中の「倒れるもの・飛ぶもの」を見る
次は、家の中と外の点検です。
見るのは「倒れるもの」と「飛ぶもの」です。
地震では、背の高い家具の転倒が大きなけがの原因になります。
寝室に倒れそうな家具がないか、寝る位置は大丈夫か確認しましょう。
固定できるものは、L字金具や突っ張りポールで固定します。
そして沖縄で特に大事なのが「飛ぶもの」の点検です。
ベランダや庭の物干し竿、植木鉢、おもちゃ。
台風の強風では、これらが凶器になって窓を割ります。
私は現場で、飛来物で窓が割れた家を実際に見てきました。
台風が来てからでは遅いので、普段から置き場所を決めておきましょう。
窓対策の詳しいやり方は、台風対策の記事にまとめています。
チェック4:停電への備えはあるか
沖縄の防災で、停電対策は外せません。
点検項目は「明かり・電源・暑さ対策」の3つです。
明かりは、火を使わないLEDライトを人数分。
電源は、モバイルバッテリーの充電が満タンか確認します。
そして夏の停電で一番怖いのは、実は暑さです。
エアコンが止まった部屋は、熱中症の危険があります。
保冷剤の常備や、体の冷やし方は別の記事で詳しく解説しています。
注意
停電時にろうそくを使うのは避けてください。
転倒や、子どもが触れることで火災につながります。
消防士時代、停電後の火災への注意喚起は定番でした。
明かりは必ず、火を使わないLEDライトを選びましょう。
チェック5:家族で「集合場所」と「連絡方法」を話す
最後のチェックは、モノではなく「話し合い」です。
災害時の集合場所と連絡方法を、家族で決めておきましょう。
災害は、家族がそろっているときに起きるとは限りません。
親が仕事中、子どもが学校にいるときかもしれません。
だから「どこに集まるか」「どう連絡するか」を先に決めておくのです。
わが家では、子どもにもわかる言葉で避難場所を確認しています。
難しい話にする必要はありません。
夕食のときに「もし地震が来たらどうする?」と聞くだけでいいのです。
現場の声
現場で痛感したのは、災害時に電話はつながりにくくなるということです。
だからこそ「連絡が取れなくても、ここに集まれば会える」という場所の約束が効きます。
話し合いはお金がかからない、最強の防災です。
まとめ:防災の日は「わが家の点検日」にしよう
最後に、この記事のチェックリストをまとめます。
【防災の日チェックリスト】
- 水と食料は基本3日分・沖縄は1週間分が目標(水は1人1日3リットル)
- 賞味期限と子どもの成長に合わせて入れ替え
- 倒れる家具・飛ぶものの点検(沖縄は飛来物に注意)
- 明かり・電源・暑さ対策の確認
- 家族で集合場所と連絡方法を話し合う
全部を1日でやる必要はありません。防災週間(8/30〜9/5)の中で少しずつ進めましょう。
わが家も、すべてが完璧にできているわけではありません。
それでも、年1回の点検を続けることに意味があると思っています。
元消防士の私がこのブログで防災を発信している理由は、運営者紹介でお話ししています。
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台風・停電への具体的な備えは、こちらの記事もどうぞ。


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